チェンジ・マネジメントで変革を実現

チェンジ・マネジメントで変革を実現

組織が生き残りをかけて「変化」する方法論、それがチェンジ・マネジメントです

チェンジとトランスフォーメーションの違いとは?

DXのXは、トランスフォーメーション(変革)の略です。最近では、GX(グリーン・トランスフォーメーション)やSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)なども言われています。

 

以前から、変革のフレームワークはチェンジ・マネジメントと呼ばれていました。チェンジとトランスフォーメーション、何が違うかというと、トランスフォーメーションは何かに変わる(変容する)、チェンジは消滅も含まれ、とにかく変化するという意味合いだそうです。

 

スローガンだけでは決して組織は変化しません。その方法論がチェンジ・マネジメントです。

 

組織は一気に変わらない、手順が重要視される

チェンジ・マネジメントには数多くの考え方があり、大抵はステップを定義しています。組織が一気に変わる事は無く、段階を経て変わるからです。そのため、手順が重要視されます。代表例を紹介します。

 

 

 

「変革」のステップ
「変革」のステップ

変革のステップ

その殆どは似ており、何を強調するかで差が出るようです。例えば、チェンジ・マネジメントの分野で最も有名なKotterは8つのステップを設定し、その最初のステップを「変化が不可欠であることを従業員に知らせる危機感の確立」としているのが特徴です。

 

共通して重要なのは、変わる先の姿の共有とステークホルダー間の合意、リーダーシップなどです。特に、トップダウンで制度や組織、業務プロセスなどのハード面を整えても、やはり組織は人間の集団です。ソフト面である人の気持ち(変革に対する心理的安全やモティベーションの維持)が大切です。

 

変革後の明るい姿を、経営者は示すべき

ズルズルと国際競争力が低下しながらも何とか持ちこたえてきた日本企業も、さすがに今度こそ変わる時です。それとも、まだ大丈夫、なんとかなると思っていますか?

 

バブル崩壊から既に約30年が経ち、今の40代以下の世代は低迷しか知りません。今こそ、明るい将来、変革後の姿を経営者は従業員に示すべきです。

 

ぜひ変革を実現させてください。

 

「自社の組織が変わらない」とお悩みなら、是非ビズフォリオまでご相談ください。

 

参考資料: Stouten, J., Rousseau, D. M., & De Cremer, D.,  (2018),  “Successful Organizational Change: Integrating the Management Practice and Scholarly Literatures,” Academy of Management Annals, vol. 12, no. 2, pp. 752-788, 2018. 

 

※記事は執筆者の個人的見解であり、必ずしもビズフォリオの公式見解を示すものではありません。

 

 

三木章義
PMP/FP/産業カウンセラー ビズフォリオ合同会社 代表社員

 

日系Sierでシステムコンサルティングに従事。企業における業務改革やBPR(業務のリエンジニアリング)、ビジネスモデルのトランスフォーメーション、プログラム/プロジェクトマネジメント等を支援。

 

2016年にビズフォリオ有限責任事業組合を設立。2021年より合同会社に形態を変更。「マネジメント・サイエンスを活用して価値創造の変革に貢献」を経営理念に、セミナーやコンサルティングサービスを提供している。