![どんな会社にも必須、スタートアップ方法論](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s4dc97218de866fff/image/i7b92f572714ea266/version/1684030268/%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%AA%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%AB%E3%82%82%E5%BF%85%E9%A0%88-%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E6%96%B9%E6%B3%95%E8%AB%96.png)
スタートアップ方法論は、ベンチャー企業向けではありません。
何かを始める時に、必ず有効なのがリーンスタートアップ
最近、やたらと「アジャイル的」という言葉を聞きます。アジャイル方法論を指すのではなく、単純に「素早く実行」という意味のようです。
計画に時間をかけ過ぎるのは確かにムダです。しかし、ただ精神論を唱えても、行き当たりばったりでは必ず失敗します。
何か新しいことを始める時に必ず有効なのが、リーンスタートアップと呼ばれるスタートアップの方法論です。
仮説・検証のループで、大失敗を回避
科学的とは何も数式が出てくることではありません。仮説を立てて検証をする、これが科学です。
リーンスタートアップはまさに科学的です。初期段階でいきなり大きな投資をして大損した、という事を回避するため、仮説・検証のBMLループが特徴です。
- Build:仮説に基づいてMVPを構築
- Measure:KPIを計測して仮説の真偽を確認
- Learn:このまま続けるか?Pivot(方向転換するか)するか?を決定
MVPとはMost Viable Productの略で、仮説が検証できる必要最低限の製品です。日本では、「ブランドに傷がつく」「ユーザーからクレームが来るのは確実」という意見が多く、MVPを実施する企業はあまりありません。
致命的な大失敗をする前に、小さな失敗を重ねて方向性を決めていき成功を掴む、という特徴を持つスタートアップ方法論に対して、「失敗は恥」という日本の文化が大きく立ちはだかっています。
![Build-Measure-Learnのループ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=389x1024:format=png/path/s4dc97218de866fff/image/ie459aaa58cd15560/version/1683409261/build-measure-learn%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97.png)
小さな失敗を重ねて大きな成功を掴む
「失敗は恥」という、企業文化を変える
スタートアップ方法論はベンチャー企業のものと考えている経営者が未だに多いのはとても残念です。
むしろ、既存の大企業や中堅企業にこそ有効な方法論です。経営者は、「アジャイル的に」と意味も無く発言するまえに、まずこの方法論を十分に理解してください。
「失敗は恥」や「顧客のクレームを過剰に恐れる」といった企業文化を変えるのは、経営者の役割です。
新規事業が立ち上がらない、組織が大企業病になっていると悩んでいるなら、是非ビズフォリオまでご相談ください。
参考資料: Blank, S. (2013). Why the Lean Start-Up Changes Everything, Harvard Business Review, May-2013
※記事は執筆者の個人的見解であり、必ずしもビズフォリオの公式見解を示すものではありません。
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三木章義
PMP/FP/産業カウンセラー ビズフォリオ合同会社 代表社員
日系Sierでシステムコンサルティングに従事。企業における業務改革やBPR(業務のリエンジニアリング)、ビジネスモデルのトランスフォーメーション、プログラム/プロジェクトマネジメント等を支援。
2016年にビズフォリオ有限責任事業組合を設立。2021年より合同会社に形態を変更。「マネジメント・サイエンスを活用して価値創造の変革に貢献」を経営理念に、セミナーやコンサルティングサービスを提供している。
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