自社のサステナブル経営は、もはや自社だけで実現する事は不可能です
エコシステムは、イノベーションの重要な要素の1つ
今更、iPodとiTunesの例を挙げるまでも無く、イノベーションの重要なキーの1つがエコシステムです。
当然、サステナブル経営においても、エコシステムを作る事は強い競争優位性を生み出します。
これは資源のリユース、リサイクルといった狭い範囲ではありません。シェアード・バリューを生み出す仕組み自体がエコシステムです。
シェアード・バリュー創造には、コレクティブインパクトが必須
首都圏では鉄道の相互乗り入れが増え、遠くの路線の事故が思いがけない影響を与えるように、現代の企業はサプライチェーンで密接につながり互いに影響を与えます。
シェアード・バリューを作るには、コレクティブインパクトが求められます。直接的なサプライチェーン以外にもあらゆるステークホルダーに拡げて考える必要があります。自社の事だけを考えてサステナブル経営を実現しようとする経営者では時代遅れです。
エコシステムを確立してコレクティブインパクトを成功に導くのに、特に重要なのが以下の3つです。
- 達成しようとするヴィジョンの共有
- 各社・団体の枠割の明確化
- 共通の効果測定の仕組み
目指すゴールや効果の測定方法が各社・団体でバラバラでは、当然ながらコレクティブインパクトは発揮できません。
【コレクティブインパクト成功の要素】
SDGsは、「次のマーケットを支配するルール」
世界中の紛争や環境破壊は、対岸の火事ではありません。よくSDGsは発展途上国の目標で日本は関係ない、と言う人がいます。
しかし、必ず日本も影響を受けますし、そもそもSDGsは日本人がイメージするような高潔でもありません。SDGsは「次のマーケットを支配するルール」であり、いわゆる中国商法に対する欧米からのNG表明です。
経営者は、シェアード・バリューを深く理解して、サプライチェーンの見直しによる新たなエコシステムの確立を目指してください。
単なるエコ活動やブランドイメージ向上レベルにとどまり、サステナブル経営の実現に悩んでいるなら、是非ビズフォリオにご相談ください。
※記事は執筆者の個人的見解であり、必ずしもビズフォリオの公式見解を示すものではありません。
三木章義
PMP/FP/産業カウンセラー ビズフォリオ合同会社 代表社員
日系Sierでシステムコンサルティングに従事。企業における業務改革やBPR(業務のリエンジニアリング)、ビジネスモデルのトランスフォーメーション、プログラム/プロジェクトマネジメント等を支援。
2016年にビズフォリオ有限責任事業組合を設立。2021年より合同会社に形態を変更。「マネジメント・サイエンスを活用して価値創造の変革に貢献」を経営理念に、セミナーやコンサルティングサービスを提供している。
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