デジタル化でビジネスモデルを変えるには?
デジタル化に投資しても、一向に展望が開けない
企業は、内部リソースやケイパビリティを活かし、競争優位性を確保します。
今のビジネスモデルに競争優位性がなければ、変えるしかありません。DXは、まずデジタル技術により、商品や顧客サービス、マーケティング、職場、オペレーションに変化を与えます。
しかし、もう随分投資したのに一向に先が見えないと悩む経営者が多いのも事実です。DXは必ずビジネスモデルの変革まで到達しなければいけません。
ビジネスモデルの理解不足が、DX失敗の理由
ビジネスモデルは、9つの要素から定義し1枚にまとめたビジネスモデル・キャンバスが有名です。ビジネスモデル・キャンバスのおかげで、随分と一般的になりました。
【ビジネスモデルキャンバス】
- Key Partners
- Key Activities
- Key Resources
- Value Proposition
- Customer Relashonships
- Channels
- Customer Segments
- Cost Structure
- Revenue Streams
1枚で表すので把握し易い半面、9つの要素は全てフラットではありません。重要なのは4つのカテゴリー化です。
- 収益モデル: 収益を生み出す様々な方法
- リソース: 競争優位を得るのに必要な基盤。企業の潜在的なパフォーマンスに関するもの
- バリュープロポジション: 顧客の満足を充足する具体的な価値
- 価値創造のアーキテクチャー: 特定のビジネスモデルを実践するために必要な情報の流れのチャンネルに関する情報と、製品とアクティビティに関する情報が含まれる
例えば、製品のデジタル化(いわゆるスマート〜)は、バリュープロポジションに結びつくことで初めてビジネスモデルが変化する可能性が生まれます。
【ビジネスモデルの4要素(相互依存性)】
- 収益モデル
- リソース
- バリュープロポジション
- 価値創造アーキテクチャー
ゴールはビジネスモデルの変革、肝に銘じる
ベンダーの売り込みを信じ、さんざんデジタル化に投資した挙句、「デジタル化は単なる手段ですから」とバサッと切り捨てられた、というような経験はありますか。
これからはビジネスモデルの変革がゴールだと肝に銘じてデジタル化に取り組んでください。
必ずビジネスモデル変革のディッピング・ポイントが現れはずです。
ビジネスモデルを変えるデジタル化の方法についてより詳しく知りたい方は、是非ビズフォリオまでご連絡ください。
※記事は執筆者の個人的見解であり、必ずしもビズフォリオの公式見解を示すものではありません。
三木章義
PMP/FP/産業カウンセラー ビズフォリオ合同会社 代表社員
日系Sierでシステムコンサルティングに従事。企業における業務改革やBPR(業務のリエンジニアリング)、ビジネスモデルのトランスフォーメーション、プログラム/プロジェクトマネジメント等を支援。
2016年にビズフォリオ有限責任事業組合を設立。2021年より合同会社に形態を変更。「マネジメント・サイエンスを活用して価値創造の変革に貢献」を経営理念に、セミナーやコンサルティングサービスを提供している。
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