![リソース・ベースト・ビュー: 貴社の競争優位性は?](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s4dc97218de866fff/image/i7211ea773e851cf7/version/1652579172/%E3%83%AA%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9-%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88-%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC-%E8%B2%B4%E7%A4%BE%E3%81%AE%E7%AB%B6%E4%BA%89%E5%84%AA%E4%BD%8D%E6%80%A7%E3%81%AF.png)
企業の価値は「お客様に選ばれること」です。
十年一日のごとく、変わり映えせず魅力の乏しい日本企業
日本経済や企業の活動が長らく停滞しているのは疑問の余地がありません。閉塞感が漂っています。
バブル崩壊から三十年余りの間、何度となく「企業変革」が叫ばれてきました。それでも十年一日のごとく、DXやイノベーションは掛け声だけで中身はまるで「昭和」です。
変わり映えせず魅力の乏しい企業が、ライバル企業もろとも落下し続けている状況と言えます。
持続的競争優位性を生み出すVRIN
企業で最も大事なのは競争優位性(Competitive Advantage)です。お客様に選ばれなければ、厳しい市場を生き残る事は出来ません。
Barneyは企業の競争優位性としてリソースに着目しました。それがリソース・ベースト・ビューです。
リソースは企業のケイパビリティ(能力)を高めます。持続的競争優位性となるリソースやケイパビリティをVRINと定義しました。
- V:valuable(価値)
- R:rare(希少性)
- I:inimitable(真似できない)
- N:nonsubstitutable(代替不可能)
そして、企業のケイパビリティを変革する能力が、以前紹介したダイナミック・ケイパビリティです。
![持続的競争優位性を生み出す仕組み](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=389x1024:format=png/path/s4dc97218de866fff/image/i0ca955754e132f8b/version/1650751657/%E6%8C%81%E7%B6%9A%E7%9A%84%E7%AB%B6%E4%BA%89%E5%84%AA%E4%BD%8D%E6%80%A7%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%BF%E5%87%BA%E3%81%99%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF.png)
【持続的競争優位性を生み出す仕組み】
苦労して確保した競争優位性を、自己否定して進む姿勢
グローバル化や異業種参入等で激しさを増す市場環境においては、せっかく競争優位性を確保できても、その恩恵を享受できる期間は短縮されるばかりです。
経営者は常にVRINを意識して、自社のリソースに注意を払っておく必要があります。そうして大きく変える必要を感じれば、確実に実行できるようにダイナミック・ケイパビリティにも考慮しておくべきです。
勝ち取った競争優位性も自ら破壊するイノベーションを重ねてゆく、そんな理想的な姿勢を維持できれば、企業は持続的に競争優位性を確保していけるでしょう。
リソース・ベースト・ビューの視点から自社の競争優位性の確保について、より詳しく知りたい方は、是非ビズフォリオまでご連絡ください。
参考資料:
Barney, J. B. (1995). Looking inside for competitive advantage. Academy of Management Perspectives, 9(4), 49-61.
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※記事は執筆者の個人的見解であり、必ずしもビズフォリオの公式見解を示すものではありません。
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三木章義
PMP/FP/産業カウンセラー ビズフォリオ合同会社 代表社員
日系Sierでシステムコンサルティングに従事。企業における業務改革やBPR(業務のリエンジニアリング)、ビジネスモデルのトランスフォーメーション、プログラム/プロジェクトマネジメント等を支援。
2016年にビズフォリオ有限責任事業組合を設立。2021年より合同会社に形態を変更。「マネジメント・サイエンスを活用して価値創造の変革に貢献」を経営理念に、セミナーやコンサルティングサービスを提供している。
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