[羅針盤009]
DX人材の話になると、「うちは年寄りと若者しかいません。30代〜40代のリーダークラスが極端に少ないんです」と、よく悩みを相談されます。
失われた30年間、採用を控えていた影響なのでしょうか。実は、中間管理職層の数が少ないのは多くの企業に共通の課題です。
更に深刻なのは、その成り手の少なさです。今や若手から罰ゲームと呼ばれるほど、難しいポジションになっています。
部下にはミッション(WHYやWHAT)を伝え、HOWは自分たちで考えさせる
従来は、自分が先輩から教わったことを若手に教える、そんなルーチンにより若手から尊敬を得られ、また、若手育成の手ごたえを感じることが出来ました。
ところが、テクノロジーの進歩によりその図式は壊れてしまいました。知識だけなら、今やデジタル技術を使いこなす若手の方が豊富だったりします。また、少しきついことを言おうとするとパワハラ問題が頭をよぎります。中間層は全く自信を失いかけている状況です。
この窮地を救うヒントは、戦場の最前線にあります。 米軍ではミッションコマンドを重視します。戦場で、部下が勝手な行動をすれば全滅ですし、いちいち司令官に指示を仰いでいるようでは同じく全滅です。そこで、部下にはミッション(WHYやWHAT)を伝え、HOWは自分たちで考えるようにします。
自信喪失がちの中間管理職層を立て直し育成するには、ミッションコマンドにたけた司令官にすることです。AIの細かいスキルを若手と競っても仕方がありません。リスキリングと称して「プロンプトの書き方講座」の受講を強制するなどはムダです。

※画像は生成AIを使用して制作しました
従来型の課長、部長のイメージは、捨て去るべき
ITの発達により中間管理職は不要になる、という説があります。恐らく従来の階層型組織での課長、部長職は役割を失うと思います。
一方で、それぞれ得意な分野を持つメンバーから構成されるチームというのが非常に重要視され、チームリーダーは明らかにミッションコマンドにたけた人物がその理想像です。
経営者も、DXを推進するリーダーを育成したいなら自身が持つ従来型の課長、部長のイメージを捨て去り、ミッション・コマンドを評価項目に加えるべきです。
目的: 経営者が、実際に自社の中間管理職やリーダー層に向けて「従来型の管理から脱却し、新たな役割を期待する」というメッセージを発信する際の、温かみと説得力のある文面をAIにドラフトさせるプロンプトです。
【経営者のためのAIプロンプト】
近日行われる全社集会(または社内報)に向けて、現場の中間管理職およびチームリーダー層に宛てたメッセージ案を執筆してください。
■ 伝えるべきメッセージの核心
・これまでの会社への貢献と、難しい立場でのマネジメント業務に対する深い感謝。
・今後、従来型の細かい業務指示(HOWの管理)から脱却し、目的(WHY)と目標(WHAT)の共有に注力する「ミッション・コマンド」型の組織運営へ移行してほしいという期待。
・デジタルリテラシー等の実務スキルで若手と競うのではなく、チームの力を引き出す「司令官」としての役割を高く評価していくという方針変更の宣言。
■ トーン&マナー
決して上から目線の威圧的なトーンではなく、リーダーたちのこれまでの苦労に寄り添い、彼らの誇りを取り戻すような、共感的で力強い言葉を使用してください。
貴社のより深い課題解決やDX推進については、ぜひビズフォリオへご相談ください
三木章義
PMP/FP/産業カウンセラー ビズフォリオ合同会社 代表社員
日系Sierでシステムコンサルティングに従事。企業における業務改革やBPR(業務のリエンジニアリング)、ビジネスモデルのトランスフォーメーション、プログラム/プロジェクトマネジメント等を支援。
2016年にビズフォリオ有限責任事業組合を設立。2021年より合同会社に形態を変更。「マネジメント・サイエンスを活用して価値創造の変革に貢献」を経営理念に、セミナーやコンサルティングサービスを提供している。
※記事は執筆者の個人的見解であり、必ずしもビズフォリオの公式見解を示すものではありません。

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